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交通事故による後遺症について

<一般的見解>
交通事故による後遺症とは、事故の結果として残る身体的・精神的な障害や不調のことを指します。事故後すぐに症状が現れることもありますが、後遺症は時間が経過してから明らかになることもあります。また後遺症は多岐にわたるため、その内容や程度、治療方法について理解することが重要です。

 

交通事故後に見られる主な後遺症
1 身体的な後遺症
  むち打ち症(頚椎捻挫): 交通事故で最も一般的な後遺症の一つで、首や背中の痛み、頭痛、めまい、吐き気などの症状が出ることがあります。特に衝突時に首が急激に前後に振られることで発生します。
  骨折や関節の障害: 骨折や打撲が原因で後遺症が残ることがあります。特に長期的なリハビリが必要な場合があります。
  神経障害: 脊髄や神経に損傷を受けた場合、麻痺や感覚障害が発生することがあります。
  筋肉や腱の損傷: 筋肉や腱が損傷を受けると、動きに制限が生じることがあります。
2 精神的な後遺症
  PTSD(心的外傷後ストレス障害): 交通事故のショックや恐怖が原因で、精神的な後遺症が残ることがあります。これにより、睡眠障害や不安感、フラッシュバックなどが発生することがあります。
  うつ症状: 事故後に精神的なダメージを受け、うつ病にかかることもあります。特に事故後に生活の質が大きく変化した場合に見られます。
3 慢性的な痛み
  交通事故後に痛みが続くことがあり、これが後遺症として残ることがあります。痛みが慢性化すると、日常生活に支障をきたすことが多く、長期間の治療が必要となることもあります。

 

後遺症の診断と治療
 後遺症の診断は、医師による詳細な検査や診察を通じて行われます。診断には、X線やMRI、CTスキャン、神経学的評価などが使用されます。治療方法は後遺症の種類や程度に応じて異なりますが、一般的なアプローチには以下が含まれます:
・薬物療法: 痛みや炎症を抑えるための薬や、精神的な症状を和らげる薬が処方されることがあります。
理学療法: リハビリテーションやマッサージ、ストレッチなどを通じて、身体の機能回復を図ります。
カウンセリングや心理療 法: 精神的な後遺症には、カウンセリングや認知行動療法(CBT)などが有効な場合があります。

 

後遺症の補償
 交通事故により後遺症が残った場合、損害賠償請求が可能な場合があり、自賠責保険や任意保険によって、後遺症に対する補償が行われることがあります。後遺症の程度に応じた「後遺障害等級」の認定が必要で、これに基づいて補償額が決定されます。後遺症が残る場合、専門的な法律や医療のアドバイスを受けることが重要です。

 

まとめ
 交通事故による後遺症は、身体的なものだけでなく、精神的な影響も含まれます。適切な診断と治療を受けることが重要であり、長期間のリハビリテーションや心理的なサポートが必要な場合もあります。また、後遺症が残った場合、適切な補償を受けるために法律的なアドバイスを求めることも大切です。

 

 

<当院の見解>
交通事故による負傷が捻挫・挫傷の場合には、後遺症が生じることなく痛みが消失するのが一般的です。痛みが長期化すると筋力が弱くなる傾向にあるので、その筋力を回復することが必要となります。その筋力回復が不十分な場合に、痛みが残り、後遺症となるケースがあります。また、寒くなると古傷が痛むケースもあります。
当院の施術は、筋トレとストレッチを主体としているので、後遺症の手続をした方はいません。また後遺症の認定手続きを開始しようとした方も改善することができました。
事故治療でお困りの方は、当院にご相談ください。