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「50代女性の手首(橈骨遠位端)骨折後のリハビリ」の症例報告(痛みの状態とその施術について)

50代女性が手首(橈骨遠位端)骨折治癒後の痛みを訴えて来院

<経緯>

2020年3月に通勤中転倒して、手首を骨折した。その後整形外科で治療していたが、骨癒合後手首周囲の痛みが取れず、尺骨突き上げ症候群と診断されて、経過観察中。痛みが取れない場合は手術を考えていると言われた。

 

<痛み>

①前腕の回外(手掌を上に向ける)で痛みあり

②手関節の掌屈・背屈で痛みあり

 

<身体状況>

①TFCC損傷の疑いあり

②骨折による手関節の拘縮あり(可動域制限あり)

 

<施術>

手関節の可動域エクササイズ
※単に手首を動かすだけでなく、TFCC損傷疑いのある方に対して特有の動かし方をします。

 

<所見>

一般的に、手首(橈骨遠位端)骨折の程度により手術の適否、骨癒合の状況により固定期間の長短等により、拘縮の程度に個人差はありますが、橈骨の骨癒合は約5週間、固定期間は3~4週、ギブスを外してから約1~2ケ月でほぼ可動域は回復、よって骨折から治療終了まで約3ケ月が治療に要する期間と思われます。本症例は、約5ケ月経過しています。
骨折により関節の拘縮が生じるので、その拘縮を改善させるように手関節の可動域エクササイズを行います。また、手首の骨折を患うことにより、同時にTFCCを損傷していることが多いと考えています。
よって、TFCC損傷による痛みに対する治療方法が肝要になります。

手首骨折後の痛みでお困りの方は、札幌市北区のTKM整骨院に何でもお気軽にご相談ください。