慢性的にある辛い肩こりを解消したいと思いませんか?原因と対処法を解説
慢性的に続く肩こりによる辛い状態を我慢していませんか?
厚生労働省による性別の有訴者率の上位の症状では、男性1位「腰痛」、2位「肩こり」、女性1位「肩こり」、2位「腰痛」となっており、全国的に肩こりを訴えている方が非常に多いことが分かります。
◎肩こりの原因について
端的にいうと、肩甲骨周囲筋の弱化が原因です。
肩こりが生じる場所は、頚部から肩部にかけての筋肉です。その筋肉は、頭部や腕を保持するために使用される筋肉であるため、常に使用されていることになります。その筋力が弱いため疲労して固くなり、肩こりが生じることになります。
次に間接的な原因として、不適切な枕の使用です。不適切な枕とは、柔らかくて低い枕です。
枕は、頚椎のカーブを保持するために適度な高さが必要なのですが、低い枕を使用していると、その頚椎のカーブがストレートに近づくことになります。それにより肩甲骨周囲筋が弱化すると私は考えています。
よって、肩こりを解消するためには、『適切な枕の使用』と『弱化している筋力の向上』が肝要となります。
当院では、肩こりの原因を見極めて、その原因に対してアプローチして、肩こりを解消するとともに肩こりが生じにくい身体になるように施術(運動)を行っています。よって、整形外科や他整骨院等で治療を受けていたが良くならない方が来院されて、肩こりが解消するようになるのです。
辛い肩こりを一緒に解消する努力をしましょう!
◎筋肉の特性を理解することが肩こり解消の一歩です!
※自分の身体の状態を知り、自分で痛みを解消できるようにすることです。
✓筋力が弱いと疲労して固くなりやすくなり収縮・伸張の動きが悪くなるので痛みが生じやすくなる。また、固くなっている筋肉を収縮させると固さが解れる。(例:筋性による可動域制限)
✓筋力が弱いと、その部分に痛みが生じやすくなる。また隣接する部分にも痛みが生じる可能性がある。(例:殿部の筋力が弱いと股関節外側に痛みが生じる場合がある)
✓筋肉は気温に左右され、寒くなると固くなりやすくなる。筋力が弱い方ほどその影響が大である。筋肉が固くなるとその下を通っている血管やリンパ管が圧迫されて、循環が悪くなり冷えとなる。(例:冷え症やクーラー病の原因です)
✓痛みがあることにより筋力が低下する。(痛みが生じたら早期受診・早期治療に心がけた方が良いです。長期にわたると筋力を回復することに時間を要することになります。)
◎肩こりと頭痛について
肩こりが酷くなると頭痛(片頭痛)を招く方もいます。頭痛の原因には、脳に問題がある場合もあり、脳神経外科で検査を受けて異常がなければ、肩こり由来が大きく関与していることが考えられます。その場合、頚部から肩部の皮膚の固さが伝導して頭皮も固くなり、頭痛につながると思われます。よって、肩こりを解消することにより、片頭痛も生じにくくなります。
◎肩こりとネックレスについて
肩こり解消グッズとして磁気ネックレスが販売されていますが、その磁気により血行を促進して肩こりを解消するというメカニズムのようです。ネックレス未装着の場合は症状再現、また紛失や損傷した場合には再購入が必要となります。
運動の継続により筋力を高めるとそのような備品も不要となります。
◎肩こりと薬について
肩こりは筋肉が固くなった状態なので、それに対する薬は筋肉の固さを和らげる作用があるため、乱用すると筋力を弱くする可能性があると考えます。よって、薬は程々にしておいた方が良いし、飲まないに越したことはないと思います。
◎肩こりとストレッチについて
筋肉が固くなっての痛みなので、その固い部分をストレッチにより解れ痛みが軽減することになります。しかし、肩こりがあるからストレッチで必ず痛みが取れるわけではありません。一時的な軽減にしか過ぎず、根本的な改善にならないということを認識してください。
◎肩こりと枕について
朝起きた時に身体の痛みを感じませんか?睡眠はその日の疲れを取ってくれるものなので、起きた時に身体がスッキリしていないと睡眠をとった意味がありません。身体に痛みがある場合は、寝具に問題があることが考えられます。首周囲の痛みであれば「枕」が不適切である可能性があります。
望ましい枕の高さは、枕を使用して横向きに寝た時に身体の中心線が床と平行になり、かつ首や肩に痛み・違和感が生じない状態が良いと言われており、その高さより低い枕であれば下の肩に圧迫感が生じる可能性があります。所望の高さを保つためには、『そば殻』の素材が最適だと考えています。市販されているその他の素材は、見かけの高さがあっても実際に使用すると頭が沈むことになります。
◎痛みを我慢・放置せずに、早めの受診を勧めます!
痛みがあることにより、徐々に筋力が低下する可能性があります。よって、長期にわたり痛みがあると回復に時間を要することになるので、放置せずに早期受診・治療を奨励します。
◎当院の施術について痛みに関係する身体の状態(関節の可動域と安定性及び筋肉の状態・筋力の強弱)を評価して、痛みが生じない運動方法を選択して行っています。決して、電気機器やマッサージに依るものではなく、自ら実施できる運動を行うので、ホームプログラムとしても利用できる。 |